障害年金の雑記帳

あなたの障害年金受給の参考になれば うれしいです

はじめての年金事務所

はじめて行った年金事務所は、普通のお役所または小さな銀行といった印象でした。受付で障害年金の相談に来た旨を伝えると、直ぐに呼ぶから、それまでこれを書いて待っててほしいと、訪問記録票を渡されました。しばらくすると、年金担当者の個別デスクに案内され、年金相談がスタート。

妻の入院歴、病歴をまとめたメモを示しつつ、初対面の担当者に説明するのですが、これが結構、心理的に大変だと感じました。というのも、私の場合、妻の病気について話をする相手は、自分たちの家族や病院関係者だけであって、こうして、年金担当者とはいえ一般の方に詳細に語ることが皆無だからです。それから、後で思ったのですが、このように色々な障害、病気の話を聞いているであろう、年金担当者もきっと大変なんだろうな、と感じました。

説明後、年金担当者は、妻の年金番号から端末で何やら色々と操作していました。恐らく、妻の年金加入状況が障害年金の給付条件に合致するか等をチェックしていたのでしょう。

こうした確認作業が終わったら、障害年金請求キットを渡されました。主には、障害年金ガイド、病歴・就労状況等申立書、障害年金請求書です(いずれも、ネット検索すれば、どんな書類が分かると思われます)

これで、関連書類の入手は完了です。

このようなプロセスを経なければ、申請作業がスタートできないことは甚だ不便ですが、一人ひとりの状況を聞いてから書類を手渡すのですから丁寧とも言えます。とはいえ、全国の障害年金手続きがこのような手順を踏んでいるのだとしたら、その手間暇は膨大といえ、まだまだ改善余地ありと私に言われるまでもなく、年金機構の方々ご自身が考えていると思います。

年金事務所に電話することからスタートしてみる

サラリーマンの妻が受給対象の場合、申請書類の提出先は最寄りの年金事務所です。

障害年金の手続きは、ここに電話することから始まります。ネットで調べたり、病院の支援室に聞いたりしても、結局、「詳細は、年金事務所に聞いてください」となりますので、あれこれ考えずに電話する方が早くて、正確だと思います。いきなり、年金事務所を訪問するのも良いですが、予約があった方が確実に対応してくれるので、いずれにしても電話することが先決といえます。

初めて電話すると、年金事務所は丁寧な対応(むしろ、真面目すぎる)で、サラリーマンのビジネス目線から見て、常識的な対応だと思いました。言われたことは、

「詳しい相談は電話ではなく、事務所で実施する。予約日時を決めましょう」

「妻の病状概要、初診日を聞きたいので、訪問日までに整理しておいてほしい」

「持参品として、妻の年金手帳はもちろんだが、夫が代理対応するのであれば委任状を作成、持参してほしい」

とのことでした。

こうして、障害年金申請へのスタートをきるわけです。なお、委任状は様式自由とのことだったので、ネットで適当に見つけた様式をワードでアレンジしました。

障害年金申請を自分でやれるか?

ネットで妻の症状を色々と調べていると、「障害年金」という言葉が目に付きました。しかしながら、年金自体への関心が低かったため、妻の病気と障害年金が直ぐに結び付きませんでした。

調べて行く内に、障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金があること、障害や症状によって等級があり、等級によって年金額が異なること、そして、サラリーマンの妻も受給対象であること、などが分かってきました。

生命保険については、自分の入っている保険内容をそれなりに理解しているのですが、それと比べて、年金となると、保険料が給料天引きのためか、知らないことが多々ある訳です。

厚生労働省日本年金機構、自治体のホームページに情報が記載されているのですが、障害年金の受給対象となる障害、症状を持つ人があれをみて、内容を理解し、受給申請手続きを自ら進めることは結構大変と思われます。家族、病院ヘルパー、社会保険労務士などのサポートが必要と思います。なので、障害年金は、情報入手もハードルが高く、さらに、受給手続きにもさらなるハードルがあると言えます。

しかしながら、実際に自分で受給申請を実施した経験から、その申請手続きはサラリーマンの「普段の仕事」と同じレベルと思います。手順と様式が決まっており、しかるべき相手とやりとりをして、書類を作成、提出することは、普段の仕事と一緒だと見えるからです。障害、病気に悩まされているご本人は無理でも、そのご家族であれば日常的な事務対応スキルを使って対応することが可能ではないでしょうか。